毛皮はポイントを押さえれば劣化を予防でき高額買取が可能になる

1.毛皮を売りたいお客様へ

毛皮はコートやジャケット、マフラーなど様々なファッションアイテムに使用されていますし、ファッション用品以外にも活用されています。中には希少性の高い動物の毛皮もあり、高額で取引されているものも少なくありません。そうでなくても毛皮は合皮などに比べて見た目や機能性が優れていて人気があります。高値で取引されることも多いので毛皮を売りたいと考える人も多く、実際に買取業者への売却やオークションへの出品などが行われています。オークションに比べて買取業者に依頼をすれば非常に楽ですし、専門の査定員がきちんと対応してくれるので安心です。 毛皮にも様々な種類があり、カシミアやチンチラ、ミンク、ムートン、フォックスなど数え切れないほどありますし、また毛皮を使ったアイテムの種類もコートやジャケット、小物類など多々あります。見た目が似た毛皮であっても価値が雲泥の差というケースもありますし、同じ毛皮の種類でも希少性が異なることも珍しくはありません。驚くほどの高額買取金額が期待できるので、今後必要のない毛皮や毛皮アイテムを持っている際には売ってみるという選択肢もおすすめです。買取業者次第で査定額がかなり違ってくるので、買取業者をしっかりと比較しましょう。

2.毛皮を使った服の種類

動物の毛皮は洋服にもたくさん用いられていて、ファッションアイテムのクオリティを一気に高くする効果を秘めています。また毛皮を使用していると暖かさが増すので実用性も高く、特に寒い時期やフォーマルな場では大活躍します。コートだけでもいくつかの種類がありますし、上着の他にも各種アイテムにも毛皮が使用される例があります。

2-1.ハーフコート

ハーフコートは腰丈程度の短いコート全般を指します。ショートコートとも呼ばれており、一般的なコートよりもスタイリッシュに見えるのが特徴です。春・秋に掛けて多数のブランドが販売しており、様々なスタイリングに合わせられます。一般的なハーフコートは、牛革などのレザーを使用していますが、素材によっては防寒具としての利用にも適しています。 他にポピュラーな素材が各種毛皮です。チンチラやミンク、フォックスなどの毛皮を使用したハーフコートは価値が高くなっています。また、ハーフコート自体ニーズが根強いアイテムです。このため、中古品であっても高値が期待できます。毛皮の希少性次第では、数十万円の値が付く場合もあります。

2-2.ロングコート

ロングコートは非常に丈が長いコートの総称です。一般には膝丈位までの長さのコートを言いますが、トレンチコートなどもロングコートとみなされています。主に冬~春にかけてのアウターとして重宝されており、特に冬用のロングコートは人気があります。このため防寒性能を意識している製品が多く、使われている素材はウールや毛皮が一般的です。 毛皮のロングコートでは、様々な種類が使用されています。高級な製品の場合はミンクやロシアンセーブルなどが定番ですが、手頃なものではフォックスが主流です。他の動物の毛皮が使われることも多いですが、特にポピュラーなものはこれら3種類です。こうした種類の違いによって、防寒性や毛皮の光沢感も変わります。

2-3.ジャケット

ジャケットはアウターの一種で、主に襟が付いている丈の短い上着全般を言います。非常に幅広いアウターがジャケットに該当します。そのほとんどは丈が腰丈程度までですが、ハーフコートよりやや長めになっています。使用されている素材もバリエーション豊富で、夏ならば綿や麻、冬はウールなどの天然繊維が主流です。一方でポリエステルなど化学繊維や混合繊維も使われています。 毛皮を利用したジャケットは、レディースアイテムで時折見られますが、コートほど多くは作られていません。毛皮は防寒性が高いですが、防寒性の観点から見ると、コートのほうが適しているからです。しかし、希少性が高くなっており、ブランドによっては高価買取が期待できます。

2-4.ストール

ストールは首に巻くアクセサリーの一種で、薄手の素材で作られているものが一般的です。素材としては綿やポリエステル、麻などが多くなっています。主に首元を彩るための装飾品ですが、様々なブランドが展開しています。ただ、一概にこれらの素材のみとは言えず、現在はデザインのバリエーションも豊富にあります。 特に高級なストールに関しては毛皮も多用されており、ミンクなどの高級毛皮はもちろん、ヌートリアやラビットなど、幅広い動物のものが用いられています。販売・買取価格は毛皮の希少価値に左右されるアイテムですが、装飾品のためコンディションも影響します。毛抜けなどがない良好な状態であれば、毛皮の種類に限らず高値が期待できます。

2-5.マフラー

マフターは首に巻いて使用する装飾品の一つですが、ストールとは違って防寒性に重点が置かれています。素材はウールやポリエステルが一般的で、価格が手頃な製品ほどこれらの素材が多用されています。秋~冬にかけて広く使われているアイテムですが、現在はデザイン性の高いマフラーも少なくありません。高級ブランドも毎年様々なマフラーを発売しており、バリエーションが豊富な場合もあります。 なお、マフラーは毛皮も多用されるアイテムです。チンチラやセーブル、フォックスなど幅広い動物の毛皮が使用されており、毛皮の柄によってデザインに差があります。気温が下がる冬場のニーズが高いため、秋~冬頃になると買取価格が高騰する珍しいアイテムです。

2-6.小物、アクセサリー、バックなど

毛皮を使用した製品は非常に多いですが、小物やアクセサリー、バッグ類でも使用されています。例えば小物類であれば耳あてや帽子がポピュラーです。アクセサリーの場合、キーホルダーに使用されていることもあります。高級ブランドでは、毛皮を使用したバッグも製造されていますが、他の小物類に比べても価格が高く、根強い人気を持つのが特徴です。 しかし、こうした小物類は毛皮こそ使用しているものの、買取相場は各アイテムによります。バッグは買取相場も全体的に高めですが、耳あてなどは相場も安く、単品では高値が期待できません。また、毛皮の希少性も価値に影響します。汎用性の高い毛皮は価格が安いものの、逆に高級毛皮はどのアイテムも高値が期待できます。

3.毛皮の種類

毛皮は動物から採取するものであり、それぞれの動物によって毛皮の種類も異なります。日本でも知名度が高く高級だと認知されているカシミアやチンチラ、ミンク以外にもフィッチやレオパードといった毛皮もあります。それぞれの種類によって触り心地や特徴が異なり、当然希少性や買取相場にも差が現れます。

3-1.カシミア

カシミアは、カシミアヤギから取れる毛・織物のことで、非常に軽いという特徴を持ちます。一般的なヤギの毛よりも保温性に優れており、高級な毛皮としても珍重されています。これは毛の密度が高いことが理由で、冬場に多用されるアイテムでは定番素材となっています。主にセーターなどのニット製品やマフラーに加工されており、高級ブランドが様々な製品を販売しています。 上品な光沢を持ち、更に滑らかな肌触りもあるため、価値は非常に高価です。色は白やグレーなど数種類あります。染色して使用されることも多いですが、特に汚れやくすみがない白のカシミアは高級とされています。どのようなアイテムでも希少性が高く、高価買取が期待できる素材です。

3-2.チンチラ

チンチラはげっ歯類の一種で、主に南米に生息しています。最高級の毛皮としても評判高く、多くの毛皮ファンに愛用されています。柔らかな手触りと美しい毛並みが特徴ですが、保温性も比較的高めです。主にラグジュアリーブランドが様々な製品を作っていますが、アイテムによっては数百万円の価格で販売されています。 現在は個体数が減ったことからワシントン条約で保護されており、毛皮用として流通しているチンチラは極わずかです。マフラーなどの小物で多用されていますが、他の毛皮に比べて価格が高騰しており、小さなアイテムであっても高価買取も期待できます。特にグラデーションが美しいものや、希少性の高い色の場合、通常よりも高値が付きます。

3-3.ダウン

ダウンはアヒルなどの水鳥から取れる羽毛のことです。ボールのような形状(ダウンボール)をした綿毛をしており、ふんわりと軽くて柔らかい肌触りが特徴です。保温性と吸湿性が非常に高く、主にダウンジャケットなどの防寒具や寝具などに使われています。軽さと保温性を兼ね備えていることから希少価値も高めです。 ただ、ダウンの価値は様々な要因で決まります。特に重要な要素となるのが軽さとかさ高性です。軽くてダウンボールが大きいものほど価値が高く、逆に重くてかさ高が少ないものは低くなります。色も価値を決める要素になっており、白に近いものほど価値が高まります。しかし、一般には詰め物として使われるため、色味の重要性は高くありません。

4.毛皮を使った代表的ブランド

自分が持っている毛皮の洋服や小物アイテムが価値のあるブランドなのかどうかによって査定金額が変わってきます。毛皮アイテムを手がける有名ブランドを紹介しているので買取依頼の前に参考にしてください。世界的に名が知られているブランドも毛皮のアイテムを手がけていることが分かります。

4-1.CHANEL シャネル

シャネルは数あるハイブランドの中でも特に名の知れた存在であり、毛皮製品の他にも様々なアイテムを送り出しています。シャネルでは上質な毛皮を使用していてゴージャスであり、希少性の高いコートが特に有名です。新品商品だけでなく中古商品のシャネルの毛皮のアイテムも非常に需要があり、中古市場も賑わいを見せています。高額買取されることも多い点も特徴です。華やかで存在感を放ちまさにシャネルらしい服飾デザインが話題性を呼んでおり、しっかりと保管しメンテナンスをしていれば年数が経過していても高い評価を得られます。 シャネルは100年以上前に誕生した歴史あるブランドであり、世界中で知らぬ者はいないほど知名度が高くなっています。日本においても各分野のアイテムが支持されており、当然毛皮アイテムも高い評価を得ています。

4-2.FENDI フェンディ

フェンディは世界的な知名度を持つラグジュアリーブランドで、イタリアのローマに本部があります。メンズ・レディースともに様々な衣料品や装飾品を製造していますが、特に毛皮を用いた製品が人気のブランドです。フェンディ=毛皮と認識しているユーザーも多いほど有名ですが、これは創業時に毛皮工房からスタートしたことが理由です。現在もファーコートやバッグを始め、多数のアイテムに毛皮を利用しています。 フェンディの毛皮製品はファンも少なくありません。中古アイテムの相場もかなりの高値で、根強い人気があります。そのため業者も高価買取を行っており、小物類であっても高値が期待できます。希少性の高い毛皮を用いた製品であれば、数十万円の値が付く場合もあります。

4-3.FOXEY フォクシー

フォクシーは1980年に誕生した日本発の高級ブランドです。現在はニューヨークを始め海外でも店舗を展開しています。設立当初から各種ファーを取り扱い始め、数年後には毛皮を用いた様々なアイテムを手がけるようになりました。日本はもちろん、世界的にも毛皮で有名なブランドの一つです。今でも女性憧れのブランドとして根強い人気があります。 フォクシーが使用している毛皮は、ミンクやチンチラなど高級毛皮が大半を占めています。各アイテムの販売価格も高騰していますが、その分買取でも高値を期待できます。特に中古であってもほとんど値崩れしておらず、高額で売買されているのが特徴です。ただし、買取では毛皮の保管状態などが影響する点に注意が必要です。

4-4.EMBA エンバ

エンバは1947年に設立された老舗のブランドです。兵庫県で設立された植野物産商会が母体で、バブルの頃には日本で一大ブームを巻き起こしました。その後はバブル崩壊によって一度倒産してしまいましたが、現在は新たなブランドとしてスタートしています。様々な毛皮の製品を手がけており、特に高い品質は海外でも評価されています。今も変わらず毛皮ファンから根強く支持され、更に人気があるブランドです。 エンバで取り扱っている毛皮は主にミンクですが、他にもセーブル・フォックスなどの毛皮も手がけています。いずれの毛皮も品質を重視しており、エンバのロゴがあるだけで買取価格も高騰するほどです。海外の高級ブランドに匹敵するクオリティを持っており、どのアイテムも高値が期待できます。

4-5.Yves Saint-Laurent イヴサンローラン

イヴサンローランはフランスを代表するファッションブランドの一つです。シャネルやクリスチャンディオールと並び、現在でもファッション業界を牽引しています。衣類や服飾雑貨など、様々なアイテムを展開していますが、毛皮のアイテムでも非常に知名度が高いブランドです。特にロングコートはバリエーションも多く、一着で100万円近い価格の製品もあります。主にサガミンクなどの高級毛皮を使用しており、品質は毛皮の専門ブランドに匹敵します。 中古アイテムも根強い人気があります。イヴサンローランの毛皮アイテムは様々ありますが、いずれも高値で取引されています。業者に買い取ってもらう場合でも、高値が期待できるブランドと言えるでしょう。

5.毛皮を買取して貰う際の注意点

これまで大切に扱ってきた毛皮を少しでも高い金額で買取してもらうためには、様々な点に注意しなくてはなりません。ブランドのネームバリューや保証書の有無が査定金額に差をつけることを知っておく必要があり、利用する業者次第では損をする可能性もあるので要注意です。購入時に付属していたものを大切に保管し売却の際に提出することも基本です。

5-1.ブランド品かノーブランド品なのかも重要ポイント

シャネルやフェンディのように誰もが知るハイブランドが手がける毛皮商品もあれば、ノーブランドのアイテムもたくさんあります。同じくらいのランクでクオリティも同等の毛皮を使用していてもブランドの方は注目されやすく、買取査定の際にも有利に働きます。ノーブランドであっても毛皮自体に価値があれば相応の査定額になりますが、やはり有名ブランドというネームバリューはとても強いです。ブランド品であってもそれぞれのブランドによって評価が異なる点には要注意です。査定を受ける前には自分が持っているものがブランド品なのか、それとものブランドなのかを調べておくことも大切です。それにより事前に相場の把握も可能になります。

5-2.保管クオリティが高いと高価買取に繋がる

普通の洋服に比べて天然の動物の毛皮を使用しているものは害虫が付きやすく、結果として虫食いや変色などが起こります。着用した後は必ず全体をチェックして汚れなどがあれば除去し、なおかつ温度や湿度にも配慮した場所で保管してください。できれば温度は10度を下回るくらいがおすすめで、湿度はおよそ50%が理想です。(毛皮によって異なる場合あり)もちろん直射日光は避ける必要がありますが、適度な通気性の良さも不可欠です。毛皮に最適な防虫剤などが販売されている場合もあるので毛皮の種類に応じたものを使うことも可能です。着用していなくても定期的に状態をチェックし、しっかりした保管体制を築くことが何よりも大切です。

5-3.保証書は評価アップのためにも不可欠

本物の毛皮を使用しているという保証書やブランド品の場合はブランドの保証書が購入時に付加されることも多いです。それによって本物のブランド品や毛皮であると証明することができますし、これがあれば業者に買取してもらう際にも強みになり、高価買取されやすくなるでしょう。手放す予定がなくても保証書はなくさないように保管しておくことが大切です。買取時の査定金額を高額にするためのポイントのひとつにも保証書の存在はあげられます。どの保証書がどの毛皮のものなのかわかるようにしておき、売却の際には必ず提示してください。

6.毛皮の取り扱い方

毛皮の品質を劣化させないように取り扱うことが高く買い取ってもらう秘訣であり、美しく着こなすために重要なことです。特に難しいことを考える必要はないものの、それぞれの毛皮によって特性があるので理解し、濡れやにおいにも注意しましょう。日頃の取り扱い方法を誤るとその積み重ねによってどんどん劣化してしまいます。

6-1.毛皮にとって火気は脅威となる

毛皮の多くは熱に対しての耐久性が低く、破れてしまったり、毛質が悪くなることもあります。変色や固くなる原因にもなり得ますので、アイロンでシワ伸ばしを行うのはNGです。お出かけ前にヘアアイロンやコテを使って髪の毛をセットする場合は、毛皮を着用する前に行うようにし、知らぬ間の毛皮の劣化を防ぎましょう。その他ストーブやファンヒーター、タバコなども毛皮にとっては脅威となり、一般の洋服以上に火気厳禁に関する意識を持ってください。熱などにより毛皮が劣化すると買取の際に大きく減額されたり、場合によっては買取不可となる可能性もあるので肝に銘じましょう。

6-2.濡れた場合の対策について

毛皮を着て外出した際に雨や雪が降っていると気を付けていても濡れてしまいます。まずは必ず傘などで防ぐようにし、どうしても濡れてしまった場合はできるだけ早くに乾いたタオルや布で水気を切るように拭きます。付着している水の量が多い場合は、雑巾のように絞ることはなくあくまでも痛めつけずに毛皮を振って水気を切ってください。その後は太陽光に当てずに自然乾燥させてください。(乾燥機の使用はNG)毛が生えている皮の部分にまで濡れの症状がみられた場合は応急処置をし、すぐにクリーニング屋などに対処を依頼してください。出かける際には晴れていても、途中で雨が降ることも珍しくありませんし、トイレで手を洗う際についつい濡らしてしまうこともあるでしょう。

6-3.毛に癖が現れた際の対処法

毛皮の美しさは毛並みの状態によって左右されるとまで言われ、買取の際にも重視されます。着用していると気づいた頃には毛並みに独特の癖がついてしまい、購入時の流れるような毛並みからかけ離れている…というケースもあります。実は毛皮製品は毛並みに関するトラブル例も多く、気を付けていたつもりでも癖がつくこともあるでしょう。まずは布を濡らして毛並みが乱れている部分を少しだけ濡らし、その状態で金ぐしを使用して元通りの流れるような毛並みに戻します。美しい状態に戻った場合は直射日光に当てずに自然乾燥させると毛皮の癖は基本的には取りされます。自宅に霧吹きがある場合はそれを使い該当部分を少し濡らして癖取り作業をしてもOKです。

6-4.香水などのにおいが付着した時の注意点

毛皮を使っている洋服や小物アイテムに香水の香りがついてしまった際には、すぐにクリーニング屋に持ち込むことをおすすめします。単純に香りがつくだけではなく、香りを構成している香水の成分が毛皮と反応し変色や毛質の変化に繋がりかねません。香水は身だしなみのひとつでもあり、毛皮を使った洋服を身にまとう際に利用するケースも少なくありません。同様にマフラーなどの使用も要注意です。毛皮に付きにくい場所に香水を付けたり、そもそも香水を使用しないという手もあります。毛皮の種類によっては非常に敏感で早い段階で変色することも珍しくないので、クリーニングなどの専門業者に任せましょう。

7.毛皮の保管方法

毛皮が使用された洋服や小物類の保管と一般的な洋服類の保管を同一視してはいけません。天然の毛を使用しているためとてもデリケートであり、温度や湿気、保管場所を間違えるとカビや虫食いの原因になりかねません。保管方法次第では型崩れや毛質の悪化なども起こり、買取査定の際の金額を大幅に下げる原因になります。

7-1.ホコリや光に注意した保管を心がける

毛皮は直射日光に弱い性質を持っており、長時間浴び続ければ毛質の変化や変色を招いてしまいます。もちろん一般的な着用を行い外出する分には問題ありませんが、直射日光の下干すのはNGです。何も直射日光だけではなくて強力な光を浴びてしまうと毛皮の劣化に繋がってしまうので、電灯、ライトの近くに置いてはいけません。ホコリ対策も講じる必要があり、着用後だけでなく保管中にも自然とホコリが毛の部分に絡まるので、叩き落としたり、毛並みの方向を確かめた上でやさしくブラッシングすることも重要です。ホコリが蓄積する前に早い段階で落としておく事が肝心です。

7-2.毛皮を劣化させる虫食いや硬化の問題

洋服の中でも毛皮用品の扱いや保管は非常に難しく、少し気を抜いてしまうと毛の硬化やカビ・虫食いの発生が起こります。まず重要なこととして専用の保管スペースを設けてください。そしてそのエリアは10度以下に抑えるようにし、湿度も50%ほどを目安に設定してください。湿度が高くても低くても毛皮にとっては悪い環境となってしまいます。そのうえ通気性を意識して光が当たらない場所に保管してください。それにより硬化をはじめとしたトラブル発生を抑えやすくなりますが、必要に応じて防虫剤や除湿剤も活用してください。しかし特定の防虫剤や除湿剤などを使うと硬化やカビ・虫食いの発生が促されることもあるため、使用前には注意書きを読んでおきましょう。めったに着用しない毛皮であっても定期的に状態を確認し、ケアを行いましょう。

7-3.保管スペースを確保することが重要

保管場所についてはシビアに考えるべきで、場所が取れないからといって他の毛皮の洋服やそれ以外のアイテムと間隔を空けずに保管すると、毛皮に傷がついたり変色してしまったり、その他毛質が変化してしまう可能性があります。ゆったりとした隙間を設けて補完すべきですが、それ以外にも空気を通しにくい材質のカバーを使用しない点も重要です。空気を通さない材質のカバーに入れて保管すると中で湿気が溜まってしまい、毛皮の状態を悪化させます。そういった事態を防ぐためにもスペースは余裕を持たせるようにしましょう。毛皮の毛並みは驚くような理由で硬化したり変色することがあります。

7-4.細くて弱いハンガーは毛皮用品の品質を低くする

毛皮が使用されている洋服の代表格といえば各種コートやジャケットですが、着用しない間に保管しておく際に使うハンガーの種類によっては型崩れのもとになります。細いハンガーは型崩れに繋がりやすいので、特に肩の部分の型崩れを防止する太めのハンガーを使用したいです。使うハンガーによって肩の部分の状態は驚くほど異なるため、細いハンガーを使うと着用した際に見た目が悪くなったり体にフィットしない…という可能性も出てきます。また細いハンガーを使って保管して型崩れすると、買取査定の際に減額対象になります。そもそも型が崩れてしまうと毛皮以前の問題として、洋服としての機能が失われてしまいます。

7-5.クリーニングの際はパウダークリーニング法がおすすめ

定期的な毛皮アイテムのメンテナンスのため、汚れや臭いがついた時などに頼りになるのがクリーニングですが、単純にクリーニングに出せば良いというわけではありません。クリーニング屋によっては毛皮に適していない方法を実践するところもあります。毛皮の場合はパウダークリーニング法というものが一般的であり、パウダーによって効果的に汚れなどを取ることが可能です。懸念されがちな毛の硬化や変色、ダメージの心配もないので安心です。毛皮用品をクリーニングに出した際に様々なトラブルが発生しており、これを防ぐためにも事前の確認やパウダークリーニングの実施が重要です。他にも様々な種類のクリーニング法があるので注意してください。

9.毛皮の希少価値

一口に毛皮と言っても様々なバリエーションがあります。その希少価値も種類によりけりですが、高値で売れるものと、そうでないものに分けられます。一般に高価買取対象となっている毛皮は、純粋に希少価値が高いもののみです。 希少性があり高値が期待できる毛皮は、主にミンクやチンチラ、セーブル、レオパード、一部のフォックスなどがあります。これらは肌触りが非常に良く、美しい光沢を持つことでも知られています。一部はワシントン条約で保護されており、流通数が限られていることも高値になる理由です。いずれも最高級の品質を持ち、中古であっても高価買取されています。 逆に希少価値が低く、買取でも値が付きにくい毛皮はムートンやヌートリア、リス、ビーバー、ラビットなどです。これらの動物は繁殖力が非常に高い共通点があり、世界中で養殖が盛んな動物です。市場でも大量に生産・流通しており、高値が付きにくく毛皮となっています。 ただし、希少価値が高い毛皮であっても、買取時はコンディションが影響します。変色や汚れ、カビ、破れなどがある場合、値が付かないおそれがあるので注意しましょう。また、希少性の高い毛皮に似せたフェイクファーも値が付かないか、買取価格が下がる場合もあります。

10.毛皮の高価買取査定ポイント

毛皮用品を高価買取査定してもらうためには、何よりも日頃のケアによる毛質の維持が大切です。毛質が劣化しているとハイブランドの品物であっても評価が低くなりますし、珍しい毛皮であってもやはり同様です。基本的には着用時と保管時に細心の注意を払っておけばそれほど毛皮が劣化することはないので、査定価格も期待できます。 毛質の劣化以外にも汚れがあると最悪の場合買取不可になることもあり、さらににおいがついている場合も同様です。臭いにおいでなく香水のような香りでも明らかなマイナスポイントです。逆に言うと毛質の維持や汚れ、においなどに注意をすることこそが高価買取査定ポイントとなります。そして忘れてはいけないのが買取してもらう業者選びも重要ポイントになるという部分です。実績豊富な優良業者選びこそが最大のポイントかもしれません。
  • 毛皮は専用のタンスや箱を使ってスペースにゆとりを持たせて保管する
  • 温度や湿度に注意し、毛皮と防虫剤や除湿剤との相性も考える
  • 直射日光やホコリにも注意し、着用しない場合も定期的にチェックをする
  • 何か問題が起こった場合はクリーニング屋をはじめとした専門業者に任せるべき
  • 難しい毛皮の保管を確実に行うためには、専門の保管業者の活用もしたい
  • 売却する業者は信頼度が高く、経験豊富なところを活用すべきであり、複数業者の比較もおすすめ

11.毛皮の取引相場価格

毛皮といっても取引の相場価格帯は幅広く、数百万円や中には1,000万円を超えるものもあれば数万円程度のものもあります。ヤフオクで高値が付けられているものはエルメスやフェンディのようなハイブランドのコートであり、なおかつ最高級のミンクやラムファーなどが用いられています。毛皮に詳しくない人が見てもゴージャスな雰囲気が漂ってくるほど贅沢に作られています。希少性が高くて有名ブランドの毛皮アイテム、そのうえ劣化がなく美しさを維持しているアイテムが100万円を超えています。またカスタムメイドされている毛皮のコートやジャケット類も高価格帯での取引が多いです。新品購入時の価格が1,000万円を超えるアイテムや数百万円のものは売却する際にも数百万程度で買取される例も多いです。 バッグ、小物類については使用されている毛皮の量がコートに比べると圧倒的に少ないので、数万円~高くても数十万円程度で落ち着きます。基本的には元値の高さと売却する際のクオリティの高さによって取引相場価格が決まるといっても過言ではありません。 オークションでも多数やりとりされていますが安心感のある取引を希望する際には専門業者の利用がおすすめですし、確実性があります。人気があり希少性の高い毛皮は高くても購入する人も多いので相場が高くなっています。

11.毛皮の買取についてのまとめ

毛皮アイテムにはいろいろな種類がありますが、洋服やファッションアイテムが一般的です。コート類やジャケット、マフラー、小物やバッグなど多岐に渡りますが、基本的には用いられている毛皮な何の動物のものなのか、そしてメンテナンスの度合い、使われている毛皮の量によって価格が左右されます。トップクラスのブランドが販売している毛皮のコート類は買取額が数百万円単位ということも珍しくはなく、オークションだけでなく買取業者も高額買取してくれます。ただ状態の維持が非常に重要になるので、日常的な保管や取り扱いの方法によって結果的に数十万円や100万円単位で値段が変わることもあります。変色や硬化、においがつくなどすると価値が急激に下がります。保証書や付属品を用意しておけば査定の際にプラス材料になり、さらに着用期間以外には専門の保管サービスを利用する方法もおすすめです。 毛皮の高価買取査定ポイントを把握しておけば売却する際に備えることが可能で、正しい保管や使用方法を知り、何よりも買取をしてもらう際に利用する業者選びがものをいいます。これまでの買取実績が豊富で、口コミや評判が良好なところを選ぶと満足できる毛皮の買取になります。是非とも信頼できる業者で買取をしてもらいましょう。